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2018.11.05
省エネ熱交換換気システムとは|仕組みも含めてわかりやすく解説
注文住宅を検討されている方の中には、「省エネルギーで気密性の高い住宅にしたい。」とお考えの方も多いのではないでしょうか?
断熱性能だけでなく気密性能も、快適な住環境を実現する上で非常に大切になります。
気密性を考える中で、「省エネ熱交換換気システム」という言葉を一度は聞いたことがあるという方も多いかと思われます。
10年ほど前から関心が高まり、気密性の高い住宅の多くで用いられている非常に便利なシステムです。
今回は、このシステムに関して、その特徴や仕組み、メリットをご紹介していきます。
□省エネ熱交換換気システムとは?
換気を行おうとした際に、せっかく冷暖房で調節された住宅内部の空気が、外部に出てしまい、もったいないと感じる方も多いのではないでしょうか?
このシステムは、換気によって住宅外部に出てしまう空気が持つ熱エネルギーを回収し、外部から内部に入る空気をその熱エネルギーで内部の温度近くに調節してから取り込みます。
そのため、高い省エネルギー効果を発揮し、換気による温度変化も最低限に抑えてくれます。
□省エネ熱交換換気システムの仕組み
このシステムの仕組みは、どういったものなのでしょうか?
換気システムは、熱交換素子と呼ばれる特殊な紙でできており、板の隙間を開けながら、何層も積み重ねた構造をしています。
住宅内部の空気と外部の空気がここを通ることで、外部の空気を内部の空気の熱エネルギーで調節して、換気を行っています。
□省エネ熱交換換気システムのメリット
このシステムの主なメリットを3つほどご紹介します。
*従来のシステムよりも高機能
このシステムは、従来の熱交換システムよりもかなり性能が高くなっています。
熱交換率が90%と高く、冬に室温が20度であった場合、換気を行うと、室温が18度ほどになり、外気の影響を受けにくくなっています。
*季節に関係なく快適に
このシステムを導入することで、換気の際に外部の気温の影響を受けにくくなり、快適な温度で換気できます。
また、換気によって奪われる熱が少ないので、光熱費の無駄も削減できます。
*有害な物質をカット
実は、このシステムを利用することで、PM2.5といった有害な物質をほぼカットできるのです。
花粉もほぼカットできるので、花粉症の方でも安心ですね。
□最後に
今回は、省エネ熱交換換気システムについてご紹介しました。
気密性を高めることで、断熱性も効果的に高められ、より快適な住環境を実現できます。
新築をお考えの場合は、このシステムの導入も検討してみてはいかがでしょうか?